南大東島は、遠く海上から眺めると、あたかも水平線に一の字を書いたような扁平状に見える島です。しかし島の内部は、周囲が環状丘陵地を形成し、中央部はくぼんで盆地状となり、一見火山島を思わせるような様相を呈しています。実際は火山島ではなく、環礁（＝大洋中に発達する環状の珊瑚礁の事を環礁と呼ぶ）が数回の隆起を経てできたサンゴの島です。沖縄本島からほぼ真東に360Kmほど離れています。
南大東村ホームページ http://www.vill.minamidaito.okinawa.jp/index.html
■ 島のデータ
| 周囲 | 東西：5.78km 南北：約6.54km 周囲：20.8km |
| 面積 | 30.52平方km |
| 年平均気温 | 22.9度 |
| 人口 | 1277人［平成29年3月1日現在：住民基本台帳より］ |
| 世帯数 | 655世帯［平成29年3月1日現在[住民基本台帳より］ |
| 65歳以上高齢者 | 305人 |
島には655世帯で約1,300人の住民がいます。島の主要な産業はさとうきび栽培です。さとうきび栽培は日本では最大級の大規模農法と、最先端と言っていい機械化農業が実現されています。しかしながら島では高齢化と過疎化が進んでおり、熟練した農業従事者の減少が懸念されています。従ってさらにさとうきび栽培のスマート農業化を進め、だれもが収益力の高いさとうきび農業に従事するようになることが重要な課題です。
また島には高校がないために、中学校を卒業後子供たちは沖縄本島の高校へ進学するために、島を出ていきます。教育を終えた子供たちが島に帰ってくる受け皿を作ることも必要です。
■島の自然
自然豊かな南大東島にぜひ一度はお出で下さい。真っ青な海、海の岩礁をくり抜いて造ったプール、ウミガメ、素晴らしい鍾乳洞（星野洞）、また天気の良い夜には満天の星が出迎えてくれます。
綺麗な海岸線
海野岩礁をくり抜いて作ったプール、魚も泳いでいる。
ウミガメが泳いでいます。
幻想的な星野洞の内部
■島に行くには
島に行くには、飛行機か船で行くことになります。ただし天候により欠航することも多く要注意です。また島にはいくつかの宿泊施設もあり、観光客も訪れています。ただ飛行機の旅客可能数や宿泊設備の受入数から、沖縄本島や一部の島のように観光で島の振興を図ることは、なかなか難しいというのが実情です。
飛行機で行く
区間：那覇空港～南大東空港
所要時間：約１時間
機種：DHC8-Q400CC型機（50人乗）
予約先：Tel0570-025-071
船で行く
区間：泊港南岸～南大東島
運航：週1便か2便（月に4～5回）
所要時間：13時間
船の名前：だいとう
問合わせ：大東海運 株式会社Tel.098-861-0515
